曽我部教授と山尾議員をゲストにお招きしての関西ゴー宣道場、
憲法学という専門的な話がつづくなかでも、
参加者が一心に集中している様子が伝わってきて、「すごい」
と感じました。
「改憲か護憲か」というイデオロギー的な憲法論から、
もっと実用的、実践的で、実際の制度設計に目を向ける
プラクティカルな憲法論へ、
「理念」だけにとらわれているのでなく、
「仕組み」について考えるべし。
曽我部教授の新世代の憲法論は、深くうなづくとと同時に、
憲法改正に取り組むには、本当に膨大で多角的な思考と議論が
必要なんだと想像します。
フランスでは、政権交代という緊張感があるために、
どちらか一方に都合の良い環境に甘んじる状態にはなりづらく、
大統領の人徳に関わらず、必要ならば憲法改正の議論が行われる・・・
いまの日本人に突き刺さらなきゃならない話だと思います。
ただ変えたい条文だけに目を向けている状態ではなく、
そのための土壌を育てなければいけません。
山尾議員による、憲法裁判所の方式とメリット・デメリット、
国民投票法のお話は、もっとくわしく知りたいですし、
知っておくべきものだと思いました。
テレビコマーシャルの規制問題、
メディアのスタンス、
意見広告の取り扱い方、
芸能人の利用、広告代理店の存在、首相との会食。
わからないまま、
「わからないし、あやしさは感じているけど
誰かが決めて、なんだか決まっていくんだろ。
自分に害がなきゃいいや」
では嫌だ。
つま先立ちだけど、知的誠実さを失わずにこれからも議論を
深めていきたいと思います。